karakiです。
突然ですが、無料でDTMしたくありませんか?
Twitterにて、2018秋M3で頒布した楽曲、
"The Daughter of Bane"のショート版動画をアップしました。
ありがたいことに400回ほど再生していただいています(1/10現在)。
この曲は大半を無料プラグインで作っているので、実際に使ったプラグインを紹介します。
インストールとか操作は親切な他のブログに任せて、ここでは以下の目線で淡々と。
・無料で
・エクストリームメタルに役立つ
・これを入れておけばそこそこのクオリティが担保される
それでは、いってみましょう。
■DAWについて
【DAW】Cubase AI
・世界で一番使われているDAWソフトの試用版
・STEINBERG のUR22mkIIあたりのオーディオI/Fを買うと無料でついてくる
いきなりプラグインじゃなくてDAWだけど好きなので紹介します。
試用版といえども機能は十分で、上記の"The Daughter of Bane"もこのDAWで作られています。個人的にこのDAWが優れていると思う点は以下の3つ。
①デフォで入ってるプラグインが必要十分かつ操作がごくシンプル。
②ユーザーが多い分ネットで調べれば大体の問題が解決する。
③Studio oneなど新興DAWに比べてバグが少なく動作が安定している。
①がとにかく大事です。コンプ・EQ・リバーブなどツマミが少なくシンプルです。
ツマミが多いことは「細かいところまで調整できる」ということですが、初心者にとっては「迷走しやすい」ということでもあります。その点、ツマミが少ないプラグインは「この数値をいじるとこういう作用がある」ということを実感しながら操作できます。これはプラグイン全般に言えることで、フリーのプラグインから始める大きなメリットだと思います。
EQ、コンプ、リバーブ、シンセ(HALlionってやつが入ってます)など、ほとんどこのCubaseにデフォで入ってるやつで作ってます。
これで足りないものをフリーであさってくる感じです。
■ドラムについて
【ドラム音源①】MT Power Drum Kit 2
ド定番。いろいろなサイトでレビューされてるので詳細は割愛しますが、フリードラム音源としてはロック系最強クラス。スネアのスパスパ感が気持ちいい。
【ドラム音源②】Sean Pandy Drums
フリードラム音源ではメタル向きとして有名。確かにアタックは固めでいいのですが、単体で鳴らすには音が細い印象です。あとシンバルがないので他音源とミックス前提です。
"The Daughter of Bane"では、ドラムトラックはすべて①で鳴らし、キックのみ②を同時に鳴らす、という方法をとっています。その際、②のEQは1k以下を全カットし、パチパチいう部分のみ鳴らしています。トリガー的イメージです。MIX中に「もっとキックをバチバチさせたいな」というとき②のフェーダーだけいじればいいので楽です。
これくらいバチバチにすることもできます。
■ベースについて
【ベース音源①】Ample Bass P Lite II
これもド定番。
オフィシャルのデモソングを聴いてください。
https://soundcloud.com/ample-sound/abpl-by-the-way
リアルでいい音ですが、1個だけ注意があって、ドロップDまでしか下げられません。
Dより下げる方は次の音源がおすすめ。
【ベース音源②】Standard Bass
プラグインではなくサウンドフォントです(よくわかってない)。
sforzandoというフリーのsfzプレイヤープラグインで鳴らします(よくわかってない)。
オフィシャルのデモはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=XFYo9AYsMAs
質量感のあるいい音ですね。B1~E5まで出ます。
ダウンチューニングの強い味方ですがsforzandoの起動が重いのが玉に瑕。
【ベース歪み】 TSE BOD
ベースオーバードライブの定番Sansamp BassDriverのコピーです。
関係ないけどこのサンズアンプって結構高くて、高校生の頃これを持つのがステータス、みたいな雰囲気ありませんでした?ヤンキーにヴィトン、ベーシストにサンズ。あのバキバキ感がまぁまぁ出ます。
"The Daughter of Bane"を録った時点では②に出会っていなかったので、①をピッチシフターで1音半下げるという力技で対応しました。あまりオススメできません。
さっき紹介したこれのベースが②です。メタルコアっぽい音を目指しました。キックと低域がかぶらないようEQをかけて、TSE BODで高域ギョリギョリにしてます。
■ギターについて
【アンプシミュレーター】BIAS AMP Desktop(有料)
有料ですがオススメすぎるので紹介。セールで6,800円でした。
PCでギター弾く人はみんな買った方がいいです。
クリーンからハイゲインまで豊富なアンプモデルと、真空管やバックパネルまでいじれるカスタマイズ性が売りらしいです。
"The Daughter of Bane"では5150モデリングを使ってます。ザクザク特化のセッティングです。リードも5150で次に紹介するTSE808を前段にかけてます。
【ギターオーバードライブ】TSE 808
チューブスクリーマーのコピーです。
ギターにかませてもよいのですが、私はグロウルにもかけてます。
ドライブ0トーンMAXでかますとアンサンブルの中でも切れ味がでます。
■その他
【マルチバンドコンプ】TDR Nova
ダイナミクス付きパライコ4基にハイパス・ローパスがついたフリープラグイン。パライコをかけた帯域にそのままコンプもかけられるイメージ。デザインも分かりやすく綺麗で、なにより軽い!ギターをザクザクさせたりキックをもちもちさせたり、全トラックに挿したいくらいです。微調整に。
【マスタリング】Ozone 8 Elements(有料)
また無料じゃないけど紹介。
①イコライザー→②ステレオイメージャー→③マキシマイザーの3つがセットになっていて帯域調整→音を広げる→音圧上げが一つのプラグインでできるのが便利です。②の機能はOzone Imagerという名前でフリーでリリースされてるみたいです。
Plugin Boutiqueという狂ったお店で「1ドル以上買い物するとコレが無料でダウンロードできるコードがもらえる」という狂ったセールがあって、1ドルでホラー系SEを買って無料で手に入れました。今でも29ドルで売ってます。29ドルでも安い。
無料で代用するなら①TDR Nova+MSEQ Comp②Ozone Imager③W1 Limiterでしょうか。
あとはディエッサー(歯擦音を消すやつ)とかRough Rider2みたいな飛び道具を都度調達してる感じです。
ざっくばらんに書きました。
ありがたいことに無料で多くのことができ、検索一発で答えにたどり着ける時代です。私はBLANKFIELDのwarinside氏のTipsが大好きで楽しく見てたので、自分も何か書けたらいいなと思います。
ところでBLANKFIELDさんの東方アレンジは全曲無料で公開されています。
めちゃめちゃめちゃめちゃかっこいいので絶対聴いた方がいいです。
何の記事だ?ただのファンか?
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