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中華デスコア、肆伍(FourFive)について


肆伍(FourFive)というバンドがいます。



ブログタイトルの通り中国のデスコアバンドで,

Suicide SilenceやAs Blood Runs Blackとも対バンしている代表的なバンド…らしい。

らしい、というのは彼らについての情報があまりにも少ないからです。


彼らの最後の足跡は 2016年1月8日 。

Bandcampにてアルバム"Through The Darkness"をリリースした以降の動きはありません。

(追記:2017年にナチスについて描いた中国映画「刺杀盖世太保」に楽曲提供?)


殺戮蛾人間ことMassacre Of Mothmanに並ぶ中国の代表的なデスコアバンドと思われる彼らの情報が少ないのは、かの国の海外メディア規制によるものか、karakiのリサーチ力の問題か…。真偽は分かりませんが、彼らの活動を待ち続けて丸3年の月日が経った2019年1月、彼らを探すことにしました。


自分用の備忘録として、あるいは単なる推しバンドの紹介として書きます。

もし彼らの現在の活動について詳しい方がいたらご連絡いただけると幸いです。


 

■メンバー


  Bass Peng Liang

  Vocals Yang Yin

  Guitar Zhao Long

  Guitar Zhang Xu

  Drums Guo Jialong



■推測される活動履歴


  2004年 活動開始

  2009年 EP「肆伍(FourFive)」

  2010年 Album「孕育生命的不只是母体」

  2011年 EP「No leader」 ※Apple musicに登録あり

  2013年 As Black Runs Black出演「Core Fest」出演

  2014年 Suicide Silence China tour 2014出演

  2016年 Album「Through the Darkness」 ※Bandcampに登録あり

  2017年 楽曲提供?「 刺杀盖世太保 」(後述)


■音楽性について


まず、こちらを見てください。

2014年のSS中国ツアー時の彼らのライブ映像です。

 ・SSのYou only~からの中国語の煽りが激アツ。

 ・荒々しくもストレートで正しい00年代デスコア

 ・ヴォーカルが黒タンクトップに坊主の柔和フェイスなので、農家にしか見えない。


とても良いんですよね。変にかっこつけたりせず、自分たちのやりたいことをやってる感じがして気持ちいいんです。特にヴォーカル。3:24からのブレイクを見てくれ。ブレイク前の静かになって、多くのデスコアヴォーカルが、ありったけのブルータリティを込めて、ブレイクダウンを予感させる叫びをあげるシーンで、



もうめちゃめちゃ笑顔でしゃべっちゃうっていうね。もうめちゃめちゃ好き。

これライブハウスじゃなかったら、仕入れ中に軽口叩く人の陽気な市場のおじさんですよ。

「今日はずいぶん張り切ってるねえ、これからデートかい?」みたいな。

絶対気持ちいいライブしてくれる。会いに行きたい。


ちなみにこの曲"Faith"は2011年のEP収録。そのジャケットがこちら。


たまらない。Apple Musicにあるので(ジャケもこれ)聴いてほしいです。



時は流れ2016年、そんな彼らが満を持してリリースする2ndアルバム

「Through the Darkness」

リードトラックのPVがこちらです↓




チャラーーーーーーーい!!!!!Woe,is meだーーーー!!!

シンフォニック?エレクトロ?がっつり時流に乗ってきます。

ラストのピヨピヨピヨピヨ小鳥のさえずり、ディズニー映画の朝か?

私が彼らを知ったのはこれを出す直前だったので、最近見つけた中華デスコアが秒速でモダンメタルコアになったような感覚でした。


ライブMVもあります。↓

ルックスもロゴもだいぶモダンになりましたね。ヴォーカルは坊主からcomb up。

ヒトカゲがみんなリザードになるように、コア系の方々は皆コームアップになりますね。


アルバムとしては、方向性こそ変わったものの、クオリティは異常な高さになっています。Bandcampにあるので是非聞いてください。一番最後とか、メタルでもなくて、アコギとクリーンなんですけど、任侠的湿り気というか泪があります。あと声がAX7にそっくり。


デスコアがこの方向に流れると「死んだ」とか何とか言われますが、個人的には方向性が変わることよりも曲がつまらなくなることが問題であって、肆伍の変化は「生きる」ための変化だと思います。それゆえにこれからも追い続けたい。


 

■彼らは今


本題ですが、彼らの現在を知るために書いてきた記事です。

2018年末に彼らのBandcampにメッセージを飛ばしてみましたが、今のところ返事はありません。



驚いたのが2017年の「刺杀盖世太保」。書きながら調べて初めて知りました。

2017年11月公開の中国映画「刺杀盖世太保(ゲシュタポを刺殺せよ?)」に楽曲提供している様子。ゲシュタポは中国語で盖世太保と書くのか…。

実際の楽曲を見つけることは出来ませんでした。


ソース(というには心許ないが)はこちら、中国のニュースチャンネルみたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=tl6zGC18Bdo


(「従来の死核音楽から全く新しいジャンルに展開」みたいなこと書いてないか…?)




映画主題歌なんて立派になって…上で上げたライブMVもメジャー感あふれるものでしたし、きっと2019年も立派に活動しているのだと思います。


これからもアンテナは張っていきますが、もし情報をお持ちの方がいたらご連絡ください。



 

メンバー・各リリースのソース:https://www.spirit-of-metal.com/en/discography/Four_Five/1

アズブラのソース:https://www.mask9.com/node/110856

SSのソース:http://www.yugongyishan.com/2014/02/suicide-silence-china-tour-2014-beijing/?lang=en

 

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